KZ 著
令和8(2026)年3月12日
はじめに
本レポートは、イラン-米国の軍事衝突の終結を、「完全終戦」ではなく、「高強度のミサイル・無人機戦がいつ維持不能になるか」という点について、軍事的・政治的目線で推測したものである。目下の戦況では、イランの攻撃密度がすでに低下傾向を示している一方で、米国・イスラエル側も迎撃弾(パトリオットミサイル)の在庫、補充速度、政治的許容度という制約に直面している。
そのため本レポートでは、発射能力・迎撃能力・政治日程の3つの論点を整理・統合し、想定されるシナリオをまとめた。
サマリーポイント
- イランのミサイル残存量には大きな推計幅があるが、重要なのは総数そのものではなく、どの程度の密度で、どれだけ広い戦域に、何日連続で攻撃を継続できるかである。
- 現時点では、イラン側の高強度攻撃は、発射機、基地、地下施設、補給の損耗によって制約されつつある可能性が高い。
- 米国・イ